【結果】レイナ11・23横浜 | 女子プロレス専門誌『RINGSTARS』

【結果】レイナ11・23横浜

『REINA 20』
◆11月23日(水)神奈川・ラジアントホール(12:00)
観衆198人


 前回大会から約3週間ぶりの開催。入場式で堀田は「レイナの所属としてこのベルトはメキシコには持って行かせず、私がこのベルトをレイナのリングに置き挑戦を待ちたいと思います。このベルトは私が巻きます」と宣言。また、ブル中野が5月の旗揚げ戦以来、2度目の視察に訪れた。


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▼20分1本勝負
 沙耶(9分38秒/バックドロップ→エビ固め)レイディ・アフロディータ


 アフロディータはドロップキックから逆エビ固めで攻め込むが、コーナーに上ったところを沙耶はデッドリードライブで投げ落とす。ショルダータックルからセントーン、リバース・スプラッシュとつなぐと、最後は走りこんできたアフロディータを捕らえてのバックドロップで沙耶が快勝した。


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▼30分1本勝負
 飯田美花(17分0秒/ヨーロピアンクラッチ)ダマ・デ・イエロ


 ドロップキックで先制した飯田だが、サイドバスター、ミサイルキックなどダマの豪快な攻撃の前にピンチに立たされる。河津落としからグラウンド卍固めにつないだ飯田はミサイルキックを叩き込むが、ダマはフェースバスターの連発で圧倒。しかし、首固め、逆さ押さえ込みと丸め込みで勝負を賭けた飯田は、スキをついてのヨーロピアンクラッチで3カウントを奪った。


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▼30分1本勝負
 ○米山香織&カサンドラ(17分18秒/ダイビング・セントーン→体固め)Leon&●石橋葵


 数珠つなぎの首4の字などルチャならではのシーンも見られる中、ジャンピング・ネックブリーカーやミサイルキックを放つカサンドラに対し、石橋もコルバタやドロップキックで対抗。Leonが米山にマッドスプラッシュを決めると、石橋もクロスボディー、ハイキックで追い討ちをかける。しかしランニング・ローキックを巧みに丸め込んだ米山はDDTからダブルリスト・アームサルト。最後はカサンドラのローリングセントーンから、米山がダイビング・セントーンでとどめを刺した。


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★試合後のマイク
 
 米山「(1ヶ月後に控える自身の引退をアピールして)レイナさんにもまた上がらせて頂きたいなーなんて思ってるのでよろしくお願いします! 石橋さんさぁ、いま何歳?」。


 石橋「18歳です」。


 米山「若くていいねぇ~! 私30歳だよ! でも、18歳の若々しさと元気は今日なかったね。ちょっと残念でした」。


 石橋「確かに自分はまだ試合もぜんぜんできないし、今日だって若々しさはなかったかもしれませんが…米山さんが引退するまで(当たるのは)今日が最初で最後だと思ってたんですけど、ここまで言われたら自分だってまだあきらめきれません。引退の前にもう1回チャンスください」。


 米山「こちらこそ! レイナさんに上げて頂く機会がありましたら、よろしくお願いしまーす!!」。


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▼60分1本勝負
 ○マルセラ&サオリ(15分27秒/雪崩式みちのくドライバーII→片エビ固め)●栗原あゆみ&上林愛貴


 3日後にCMLL世界戦を控えるマルセラと栗原がタッグ対決。さっそく先発で向き合った2人はフルネルソンの取り合いやアームホイップで互いを探り合う。バックブリーカー、ストレッチと多彩なテクニックを誇るマルセラに対し、栗原もジャーマン、串刺しダブルニー、ミサイルキックで対抗。エルボーの応酬から裏投げを決める栗原だが、丸め込みを押しつぶしたマルセラはみちのくドライバーIIで叩きつける。さらにコーナー上での攻防を制すると雪崩式のみちのくドライバーIIを決めて、王者が前哨戦を制した。


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▼ラジオ日本杯REINA世界女子王座初代王者決定戦・60分1本勝負
 堀田祐美子(12分8秒/ピラミッドドライバー→エビ固め)レディ・アパッチェ
※堀田が初代王者となる。


 新設されたレイナの世界王座を賭けて、久々の来日となるレディ・アパッチェと堀田が初対決。試合前には両国の国歌斉唱、ベルトが披露されるセレモニーが行われた。固い握手を交わした両者はロックアップからスタート。グラウンドでスリーパーに持ち込むアパッチェだが、これを脱した堀田はローキックを連打。アパッチェがミサイルキックを決めるが、堀田はワキ固めでロープに這わせる。今度はアパッチェが堀田の足を極めにかかると、フェースクラッシャーから延髄斬りへ。堀田を場外に落とすと、エプロンからのトペ・コンヒーロを浴びせていく。しかしアパッチェのダイビング・ボディープレスを足を立てて迎撃した堀田は、チェーンを持ち出して場外を引きずり回し自分のペースに持ち込んでいく。堀田の足に狙いを定めたアパッチェは足をめがけてのミサイルキックやSTFでギブアップを迫るが、走りこんできたところに堀田がカウンターの掌底を一閃。さらにもう1発叩き込むと、即座にピラミッド・ドライバーにつないでフォールを奪った。


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★試合後のマイク


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  堀田「ベルトを久々に巻きました…が、このベルトは価値がないと思います。でも私が価値をつけます。私がベルトを持ってなくて“挑戦してこい”と言っても、たぶん何も意味がない闘いになってしまうと思うので、まず私がこのベルトを巻きます。ガイジンでも日本人でも挑戦してきてください。そのために私はベルトをとりあえず巻きました。今日からスタートとして、徐々に良くなってきてると思っております。今日もブル中野さんが会場にお見えになってくれて、ありがとうございました。(客席のブルに向かって)すみません、まだまだ未熟ですが今後もよろしくお願いします。まだまだリングに立ってる以上、適当なことはやりたくないので、私も“もうリングを去っていいんじゃないか?”と言われて、でもそれでも立ちたいし、立つためにはやらなくちゃいけないし、その気持ちが何か伝わって挑戦してきてくれる人が出てくればいいなと思っております。レイナ頑張ります。まだまだホントに未熟ですが、応援よろしくお願いします」。


★ブル&堀田のコメント


女子プロレス専門誌『RINGSTARS』  ブルが堀田に1・8引退興行への参戦をオファー。堀田は笑顔で快諾した。


 ━━2回目の視察を終えて。
 ブル「1回目のとき(5・8旗揚げ戦)はメキシコ人の人とか多くて、どういう団体になっていくのかすごく期待してたんですけど、やっぱりCMLLとか今回も新しいベルト作ったりして、どんどん団体として成り立っていくようにやっていると思うので、期待してます」。


 ━━ブルの視察に緊張感は?
 堀田「そりゃありますよ。そのことのほうが…試合のことよりも中野さんが見にいらしてる、どうしよう? みたいな。やっぱりそういうのは抜けないですね。昔からの全女時代の…。リングに上がったら考えてはいけないと思いつつ、あっち(ブルの座ってる場所)は見ないとか…やっぱり先輩がおられるのはちょっと苦手ですね(笑)」。


 ブル「(爆笑)」。


 ━━堀田へのオファーについて。
 ブル「全女でずっと一緒に頑張ってきた仲間として、最後は見届けてもらいたいというのと、それは絶対に外せないですよね。しかも今もトップで頑張っているので、団体としても頑張ってもらいたいし、やっぱり安心ですよね。(引退興行に)きてもらったら…」。


 堀田「嬉しいですよね。私たちの中で“1月8日オファーきた?”“まだきてないです”って全女の内輪でいろいろみんなで話したりとかしてて。今日こうやって正式に…もうホントに嬉しいです。いまちょっとトレーニングで体質改善してまして、まだ出るかわからないのに1月8日の興行に向けて頑張ろう! みたいな。(ようやくオファーを受けて)安心しました、ありがとうございます」。


 ブル「体質改善してるっていうのを読んだんでビックリしましたね。やっぱり体をちゃんとやってる人って少ない中で、若い人はけっこう腹筋が割れてたりするのが今は当たり前になってるけれども、キャリアのある人は水着(コスチューム)がどんどん長くなったり、隠していく中で祐美ちゃんがスマートに細くなってたので鍛えてるんだなっていうのが、すごく嬉しいですよね。このキャリアのある人が鍛えてるっていうのは、下の人が見ててもバカにしないと思います。キャリアがある、体はただ太ってるっていうだけだと、やっぱりかけ離れていっちゃうと思うので」。


 堀田「やっぱりそういうお言葉ってすごく嬉しいし、私がやってることは間違いじゃないっていう、ホントに今の言葉を頂いて嬉しいです。ありがとうございます」。


 ブル「団体やりながらマッチメークとか下の子の面倒見たりして、そんなことやってると頭が“レスラー頭”だけじゃ済まされないというか、そういう意味で私は全女のときプロレスだけを考えてれば良かったから、ホントに幸せだったなと思います。今はホントに大変だと思います。お客さんが入る数だったり、お客さんが沸くっていうのがバロメーターになってると思うので、いいものをやってればお客さんは増えてくと思うから、1番そこは見てほしいですね」。


 ━━ベルトの戴冠について。
 堀田「(ベルトの色が赤だが)全女のベルトに対してとか、赤だからとか、気持ちはぜんぜんないんですね。だけど赤(=WWWA世界女子王座)に近いようなベルトを、作った以上はしていかなくちゃいけない。ベルトというものは重いんだよ、という意味で私に対して挑戦してきてもらえればなと。私は挑戦を受けれるような体を作る。歳はアレですが私のチャレンジなので、まだまだ頑張っていきたい気持ちでこのベルトを…挑戦してきてもらいたいなという気持ちだけですね」。